児童養護施設での実習生活 株式会社ONE FOR ONEの代表である広瀬信一は元々、保育士として子どもたちの教育に携わっていました。 学生時代に静岡県にある児童養護施設に2週間の住み込みで実習を行いました。そこではじめて児童養護施設で生活をする0歳〜18歳の子どもたちに出会いました。 彼らは皆、様々な理由で両親と一緒に生活していくことができない子どもたちです。死別、育児放棄などのネグレクト、虐待、お父さんが刑務所にいるという子どももいました。 ただ子どもたちは、様々な家庭の事情を抱えながらも施設の先生方に守られながら、明るく、懸命に毎日を生きていました。
児童養護施設で生活をする子どもたちは、18歳になれば家である施設を出て、自立をしないといけません。 様々な支援によって進学する子どもたちはいますが、そのほとんどが施設を出て、就職し、一人で生活を送っていくことを選択します。進学希望を希望しても経済的な問題から進学を諦めざるを得ない状況でした。 就職する子どもたちは、どんな仕事をしたいかということよりも、住み込みで働けることを基準に就職先を探すため、仕事にマッチせずに、数ヶ月で辞めてしまうケースが多いと、当時の先生や、施設を出た子どもたちから聞きました。
私には両親がいます。たくさんの愛情を注いでもらい、何不自由なく育ててもらいました。私のやりたいことを全力で応援してくれ、失敗しても励ましてくれ、たくさん支えてくれました。 ただ、児童養護施設の子どもたちに出会ってからは、私が当たり前だと思っていた家庭環境が、ぜんぜん当たり前ではないことに気が付きました。
現場の声
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